JAきたみらいの作物

てん菜(ビート)

輪作体系の要、欠かすことのできない存在

輪作体系の要、
欠かすことのできない存在

– JAきたみらいで採れるてん菜について

北海道の砂糖は、てん菜から製造されます。てん菜は、別名「ビート」や「砂糖大根」と呼ばれ、根の部分に含まれるしょ糖を利用して砂糖が生産されます。形状は大根に似ていますが、植物の分類としてはアカザ科に属し、ほうれん草の仲間です。葉が繁る畑での様子はまるで大きなほうれん草が植えられているようです。さらに砂糖を生産するときの副産物として、現代人には不足しがちな食物繊維や、腸内細菌を活性化させるオリゴ糖も生産されています。
北見地方の畑作農家は、輪作体系を大切にしています。小麦、てん菜、豆類、じゃがいもの作付けで、3〜4年の輪作体系をとっています。これは、各種病害虫の発生や、収穫量の減少を防ぐ為です。そのため、小麦・てん菜は欠かすことのできない重要な作物として位置づけられています。

– てん菜の生産から収穫まで

3月上旬頃、播種プラント作業が始まります。生産者さんの手によって、てん菜用のペーパーポットに土を詰め、種蒔きをし、まいた種に覆土されていきます。1日でペーパーポット約700冊できるそうです。種が詰められたペーパーポットはその日のうちに生産者さんに配られます。JAきたみらい地域では、てん菜の播種プラント作業は3月下旬まで続きます。
ビニールハウスの中で元気に育てられた苗は、トラクターに牽引されたビート移植機によって、1本・1本丁寧に植えつけられます。広大な大地に苗のラインがきれいに引かれて苗を植えつける方法と、直接畑へ種子を蒔く方法の2種類があります。
収穫作業は10月中旬頃から始まり、ビートハーベスターと呼ばれる機械で収穫されたてん菜は、製糖工場へと輸送されます。
収穫したてん菜の根部を洗って、その後千切りにし、温水に浸して糖分を溶け出させ糖液にします。炭酸ガスと石灰により糖液から不純物を取り除き、ろ過することできれいな糖液になります。その後、真空状態で糖液を濃縮してお砂糖の結晶を作り出します。糖液からお砂糖の結晶だけを取り出し乾燥させた後に冷却し、お砂糖ができあがります。
その後、食品・飲料メーカーなどや全国の一般家庭へと届けられているのです。

豆類(白花豆以外も含む)を生産しているクラフトマンからのメッセージはこちら。

食べる人を喜ばせたい、
この地域の農業の姿。

米森  弘 さん

繋がりを大切に、
地域のブランドを高める。

有馬 慎吾 さん

目で見て感じる牛の健康、
安心と安定の生産を。

藤田 稔彦 さん

兄弟で、
家族と地域農業を支えたい。

大武 弘幸 さん

生産を伝えることは、
消費者のプラスになる。

斉藤 正廣 さん

父に教わった経験を軸に、
自分なりの農業にチャレンジ

小川 圭佑 さん

大型機械を駆使し合理的な生産体制
地域を支えられる農家を目指して

西野 翔 さん