JAきたみらいの作物

小麦

用途や時期によって作り分けられ、引き立つそれぞれの良さ。

用途や時期によって作り分けられ、
引き立つそれぞれの良さ。

– JAきたみらいで採れる小麦について

日本国内での小麦の年間消費量は約610万トン。その内、国産小麦は約88万トンです。北海道の生産量は約54万トンで、全国1位です。

秋に畑に種をまく「秋まき小麦」は、冬を雪の下で過ごします。
そして、翌年の7月下旬頃から収穫をする小麦です。約5カ月もの間を雪の下で過ごした小麦の芽は、雪解けの進む畑から顔を出していきます。収穫作業は7月の20日頃から始まります。農家の皆さんは毎日の天気予報とにらめっこをしながら、天気の良い日は昼夜を問わずに刈り取り作業を進めます。
春に畑に種をまくのは「春まき小麦」です。
春まき小麦は子実のタンパク含量が高く、パン用や醸造用(しょう油)原料として需要があり、パン用としての適用が非常に高く、北海道産小麦の豊かな風味が味わえます。また、伸弾性が強く、しっかりしているので、モチモチ感があり、引きの強い食感が楽しめます。4月の融雪後、速やかに捲種し、8月中旬頃に収穫されます。

用途別では、主にうどん用に開発された品種「ホクシン」や「きたほなみ」が作付けの大部分を占めます。また、「春よ恋」「キタノカオリ」といったパン作りに適した品種の作付けもされています。共に改良を重ね、それぞれの用途により適した品種が生み出されています。

– 小麦の生産から収穫まで

日照時間が長いきたみらい地域は、雨に弱い性質を持つ小麦の生育に適しており、非常に良質な小麦が育ちます。7月下旬から8月上旬に収穫する秋まき小麦は「きたほなみ」という品種で、前年の秋に種をまき、越冬させ、この時期の短期間(5~7日前後)であっという間に刈り取られます。小麦の収穫は天候との勝負でもあるのです。

巨大なコンバインが広大な小麦畑を駆け巡る姿は、圧巻のスケール! 最近の農業機器は、年々パワーアップしており一回で収穫できる量や燃費も向上しています。
収穫した小麦はトラックごと重量を測定し、同時にサンプルとして水分量の測定も行われます。測定したサンプルは、担当者が品質に問題がないか目視による確認が行われます。重量と水分が確定すると乾燥工場内に運ばれます。小麦は同じ品種でも収穫時の水分がバラバラなため、水分ごとに適切な乾燥を施し、一定の水分に仕上げなければなりません。
小麦の乾燥が終わると、次はふるい等を使って、小麦の粒の重さや大きさ、品質を一定にする「調製」という作業が行われます。その後、資格を持った検査員による厳正な農産物検査により、小麦のランク付けが行われ、等級が決まった小麦は、ようやく全ての工程を終えてサイロで保管されます。

皆さんが普段、スーパーで買っている「小麦粉」になるまでにはもう少し時間が掛かります。工場で乾燥させた小麦を製粉工場に送り、小麦をきめ細かく挽いた後にお店に並びます。私たちが普段何気なく食べているパンやうどんの原料はこのようにして作られているのです。

玉ねぎを生産しているクラフトマンからのメッセージはこちら。

食べる人を喜ばせたい、
この地域の農業の姿。

米森  弘 さん

繋がりを大切に、
地域のブランドを高める。

有馬 慎吾 さん

目で見て感じる牛の健康、
安心と安定の生産を。

藤田 稔彦 さん