CTAFTSMAN.19

兄弟で、
この地域を支えていきたい

北見市常川の畑作農家

梶浦 貴志さん・寛志さん

(右:貴志さん、左:寛志さん)

私たちは北見市の常川という地域で、兄弟で農業をやっています。今は4代目で農業は80年以上続いている世帯です。親の姿を見て育ったので、大人になったら農家になると自然に考えるようになり、北見市内の高校を卒業後、農業の学校に進学して帰郷し家業に加わりました。今は農業をはじめて17年になり6年前に代替わりもしています。また、弟は農業機械の整備工場で働いていましたが、1年前から農業に加わり整備業と農業を掛け持ちでやっています。

現在の面積は約37ヘクタールで、初期は水田と玉ねぎを主に栽培していましたが、現在は玉ねぎ、麦、ビートを中心に栽培しています。
弟が農業に加わり、最初の1年はお互いに調整しながら作業を進めていく中で難しさも感じていましたが、次第に仕事の流れを掴むことができました。私自身子供が5人、弟も子供が3人いますが、燃料や機械のコストの高騰が進む中、さらなる省力化や整備ができるという兄弟の強みを活かした農業を今後も進めていきます。特に、この地域は農家の高齢化も進んでいて今後10年で離農していく農家も増えていくことが考えられます。
その時に、私たち兄弟がきちんと農業技術を身につけていて、少ない労働力でも多くの耕作地を維持できるようになっていれば、地域を支えていく事ができるのではないかと思うんです。

また、この地域は、人口は多くありませんが農家世帯の多い地域でもあります。だからこそ小さいうちから農業の良さを子供達に伝えて、皆が農業を通じて地域を支えていけるように、食育にも力を入れられたらと考えています。
休みの日には二人でスノーモービルで遊んだり仲の良い兄弟です。お互いを尊敬し合いながら協力していける関係を築いていき、各々の強みを活かして地域の農業を守り支えていきたいです。